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とても大事なアセスメントについて語ります

アセスメントの意味について

アセスメントは評価や査定を意味する英語です。対人関係においてはその人に関する事柄を客観的に評価する意味として使われます。医療の世界では正確な治療を行うため、患者に対するアセスメントは特に重要視されていますが、一方で医師と看護師ではアセスメントの解釈に違いがあるのも事実です。医師のアセスメントは具体的な治療の方向性であるのに対し、看護師の場合は患者の主観と看護の客観性を照らし合わせ、看護の方向性を決めます。患者が「痛い」と訴えた場合、どこがいつ痛むのかを正確に把握しなければいけません。患者の言い分だけを鵜呑みにせず、検査によって数値化、視覚化して客観的に判断できるように整える必要があります。


一方で正しい検査を行うには患者の訴えもしっかりと聞かなければいけません。痛みという感覚は形にならないので、患者が訴えないとどのような状態なのかを知ることはできません。検査に依存せず、それでいて患者の言い分を鵜呑みにもしない冷静な判断が必要になります。そのためには日頃から患者の状態を観察しなければいけません。観察によって下した評価が看護におけるアセスメントと言えるでしょう。評価の基準は看護師ごとに多少の差異があるため、同じ患者に対してもアセスメントの内容が異なることがあります。そのため、正確な治療を行うには複数のアセスメントを比較したうえで慎重に判断することが何よりも重要です。看護師同士が連携して初めて質の高い看護が成り立つと言えます。なお、アセスメントが苦手な看護師にはこちらの参考情報が役に立つでしょう。